世界で最も憧れられるバッグのひとつ、エルメスの「バーキン」。
その誕生は、偶然の出会いから生まれたといわれています。
しかし、単なる偶然ではなく、職人技と革新性を大切にするエルメスの哲学があったからこそ、時代を超えて愛されるアイコンとなったのです。
本記事では、バーキンの誕生秘話やサイズごとの特徴、ケリーとの違い、さらには市場で高額取引される理由まで、その魅力を深掘りしていきます。
あなたが知らなかったバーキンの世界をご紹介します。
目次
バーキン誕生のエピソードと歴史

エルメスが発表した「バーキン」は、1984年に誕生しました。
エルメスの創業は1837年にまでさかのぼるため、ブランドの長い歴史の中では比較的新しいラインのバッグと言えます。
このバーキンが誕生した背景には、エルメスの5代目社長であるジャン・ルイ・デュマと、イギリス出身の女優・歌手であるジェーン・バーキンとの偶然の出会いがありました。
二人の出会いは、飛行機の機内で隣の席になったことがきっかけでした。
ジェーン・バーキンは当時、普段使いしていたバッグに荷物を詰め込みすぎており、整理しきれずに不便を感じていました。
その様子を目にしたジャン・ルイ・デュマは、彼女のために理想的なバッグを作ることを提案します。
デザインのインスピレーションを受けたのは、1892年に発表されたエルメスの「オータクロア」でした。
もともと乗馬用の鞍を収納するために作られたこのバッグは、伝統的なデザインと機能性を兼ね備えていました。
バーキンはそのオータクロアを基にしつつ、より現代的なライフスタイルに適した仕様へと進化を遂げました。
オータクロアは現在も販売されており、バーキンよりも縦長のシルエットとL字型の金具が特徴的です。
偶然の出会いから生まれたバーキンは、誕生から40年近く経った今でも変わらぬ人気を誇っています。
エルメスを代表するアイコンバッグとして、多くの人々に愛され続けているのです。
バーキンのサイズ展開と特徴
バーキン25
バーキン25のサイズは横25cm×縦20cm×マチ13cmで、コンパクトな印象のバッグです。
小柄な日本人女性にも馴染みやすく、ミニバッグブームの影響もあり注目度が高まっています。
特徴的なのは、ハンドルホールが小さいため腕に通すことができず、基本的に手持ちで使用する点です。
収納力としては、スマートフォン・財布・小さめのコスメポーチなどの必需品が収まり、300ml程度のペットボトルも収納可能ですが、他の荷物スペースが限られるため注意が必要です。
近年では、カジュアルなシーンだけでなくフォーマルな場でもバーキン25を持つ人が増え、小ぶりでありながらもエレガントな印象を与えます。
特にエルメス特有の美しいレザーが際立ち、カラーの選び方次第でコーディネートのアクセントにもなります。
バーキン30
バーキン30のサイズは横30cm×縦22cm×マチ16cmで、日本人女性に特に人気のあるサイズです。
バーキン25よりもわずかに大きく、ハンドルホールも大きめに作られているため、腕にかけて持つことができます。
収納力が増し、500mlのペットボトルや11インチのiPad Pro、手帳などが収まるため、日常使いから遠出まで幅広く対応可能です。
初めてのバーキンとして選ばれることが多く、生産数も多い定番サイズとなっています。
仕事やプライベートの両方で活用できるため、普段使いを重視する人にも向いています。
また、エルメスのカラーバリエーションが豊富なため、バーキン30は好みのカラーで個性を演出しやすい点も魅力です。
カジュアルからフォーマルまでどんな場面でも活躍する万能サイズとして評価されています。
バーキン35
バーキン35のサイズは横35cm×縦27cm×マチ18cmで、収納力が格段にアップします。
A4サイズの書類やタブレット端末も収納できるため、ビジネスシーンでの使用にも適しています。
日常の必需品に加え、日傘や500mlのペットボトルなども余裕をもって持ち運べるため、荷物が多い方におすすめのサイズです。
特に、バーキン35は世界的に見ても高い人気を誇り、海外ではスタンダードなサイズとして認識されています。
仕事用バッグとしての実用性も高く、しっかりとした収納スペースを求める方にはぴったりです。
また、バーキン35は落ち着いたカラーのものが多く、ファッションに合わせやすいのもポイントです。
バーキン40
バーキン40のサイズは横40cm×縦29cm×マチ21cmで、旅行や荷物が多い方に適したサイズです。
旅行バッグのような印象があり、1泊2日程度の旅行にも対応できる収納力を誇ります。
男性が使用することも多く、肩にかけて持ち運ぶスタイルも見られます。
使用する素材によりますが、バッグ自体の重さは約1,600gにもなるため、持ち運び時には重量感を考慮する必要があります。
日本国内では流通量が少なく、希少性の高さも特徴の一つです。
特にトゴレザーやトリヨンクレマンスなどの柔らかい素材は、バーキン40の大きさをより一層際立たせ、ラグジュアリーな印象を与えます。
バーキン40は、ヨーロッパやアメリカのセレブリティにも人気があり、カジュアルなスタイルにもラグジュアリーなアクセントを加えるアイテムとして愛されています。
また、希少性の高さからコレクターアイテムとしても注目されており、特定のカラーや素材は市場で非常に高値で取引されることもあります。
バーキンとケリーの違い
エルメスを代表するバッグには、「バーキン」と「ケリー」という2つの人気モデルがあります。
どちらも高級感あふれるデザインと品質を誇りますが、いくつかの明確な違いがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
ここでは、バーキンとケリーの違いを3つのポイントに分けて詳しく解説します。
フラップの扱い方
バーキンは、蓋を開けた状態で持ち歩くことができるため、カジュアルに使用しやすい仕様になっています。
開閉が簡単で、バッグの中身をすぐに取り出せるため、仕事やプライベートで荷物を頻繁に出し入れする人には便利なデザインです。
また、バーキンはしっかりと蓋を閉じることも可能ですが、カジュアルな使い方として、ラフに開けたまま持つスタイルが一般的に好まれています。
一方、ケリーは構造上、フラップを閉じた状態で持ち歩くことが基本となります。
これは、もともとフォーマルなバッグとして設計された背景があり、洗練された雰囲気を保つための仕様です。
フラップを開けたまま持つことは難しく、きちんと閉じることで上品さが引き立ちます。そのため、ケリーはフォーマルな場面やエレガントな装いに最適なバッグとして愛用されています。
ストラップの有無
バーキンにはショルダーストラップが付属しておらず、基本的に手持ちでの使用が前提となっています。
これにより、クラシックで重厚感のある印象を与えます。
手で持つことでよりエレガントな雰囲気が演出され、特にビジネスシーンやカジュアルな外出に適しています。
ただし、手で持ち続ける必要があるため、長時間の使用にはやや負担がかかる場合があります。
対して、ケリーには取り外し可能なショルダーストラップが付いており、ハンドバッグとしてだけでなく、ショルダーバッグとしても使える汎用性の高さが魅力です。
これにより、シーンに応じて持ち方を変えることができ、フォーマルな場面では手持ち、アクティブに動く際にはショルダーとして使用するなど、多様なスタイルに対応できます。
また、ストラップが付属することで、バッグの重さを分散できるため、実用性の面でも優れています。
ハンドルの数
バーキンは2本のハンドルを備えているため、持ちやすさに優れ、荷物の出し入れがしやすい構造になっています。
ハンドルが2本あることで安定感が増し、持ち運びの際の利便性が高まります。
また、両手で持ちやすいため、バランスよく荷物を運べる点もメリットの一つです。
一方で、ケリーは1本のハンドルのみでデザインされており、エレガントなシルエットを強調しています。
ハンドルが1本というデザインは、より洗練された印象を与え、フォーマルな装いに合わせやすい特徴があります。
片手でスマートに持てるため、クラシカルなスタイルを好む方には特に人気があります。
エルメスのバーキンが高額で取引される理由
「バーキンが欲しいけれど、中古市場でも手頃な価格ではない」と感じる方は多いのではないでしょうか。
実際に、バーキンの価格について疑問を持つお客様の声をよく耳にします。
なぜバーキンの中古価格はこれほど高いのか、その背景には大きく分けて3つの理由があると考えられます。
希少性の高さ
エルメスのブティックを訪れる機会があっても、店頭にバーキンが並んでいる光景を目にすることはほとんどありません。
近年、店頭に陳列されることは極めて稀であり、国内定価で購入するのは非常に難しい状況です。
その理由の一つに、エルメスが大量生産を行わないブランドであることが挙げられます。
- 貴重なレザーを使用している
- 高い品質を維持するため厳格な管理のもと製造されている
- 限られた熟練職人による手作業で作られている
エルメスでは職人が1つのバーキンを作り上げるのに約20時間から30時間を要すると言われており、量産できる製品ではありません。
さらに、素材の選定にも厳しい基準が設けられており、希少な革や特別な加工が施された素材を使用しているため、生産数が限られています。
また、エルメスは世界中に店舗を展開しており、限られた生産数のバーキンを各国のブティックに分配するため、日本国内での流通量がさらに少なくなっていることも希少性を高める一因となっています。
人気の高さと買取相場の関係
バーキンはその希少性に加えて、多くの女性から支持されている大変人気の高いアイテムです。
この人気の高さは買取市場にも影響を与えています。
中古市場における買取価格は、需要の高さに比例する傾向があります。
特に、バーキンのように安定した人気を誇るアイテムは、状態が良ければ国内定価に近い、あるいはそれを上回る価格で買取されることも珍しくありません。
新品同様のコンディションのバーキンは特に高値がつきやすく、市場において高い価値を維持し続けています。
また、エルメスでは新作モデルや限定カラーが定期的に発表され、それらのバーキンは入手困難であるため、中古市場でもプレミア価格がつくことが多々あります。
たとえば、クロコダイルレザーや特別なカラーバリエーションのバーキンは、通常のモデルと比べてさらに高額で取引される傾向があります。
投資対象としての価値
近年、バーキンは単なるファッションアイテムではなく、投資資産としての価値も注目されています。
特に富裕層やコレクターの間では、バーキンの価格が長期的に安定していることから、安全資産として購入するケースが増えています。
エルメスのバッグは、一般的なブランド品のように年々価値が下がることが少なく、むしろ限定モデルや特定のカラーは年数が経つにつれて価値が上昇することもあります。
そのため、中古市場においても高い需要が続いており、一部のモデルは定価の2倍以上の価格で取引されることも珍しくありません。
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まとめ
バーキンは、実用性とエレガンスを兼ね備えたバッグとして、今も多くの人に愛され続けています。
その誕生には特別なエピソードがあり、サイズごとの特徴やケリーとの違いなど、知れば知るほど魅力が増していくアイテムです。
なぜ高額で取引されるのか、その理由もバーキンの特別さを物語っています。
長く愛用できる一生もののバッグとして、その魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか。
