エルメスのバーキンはなぜ高く売れる?魅力と買取価格アップのコツ

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エルメスのバーキンは、誕生から40年近く経った今もなお、世界中で憧れの的とされる高級バッグの代名詞です。
その魅力は、洗練されたデザインや高い実用性にとどまらず、誕生の背景にあるエピソードにも詰まっています。
偶然の出会いから生まれたこのバッグは、名声だけでなく確かな品質と希少価値を備え、多くの人々の心を惹きつけてやみません。

本記事では、バーキン誕生の秘話やその魅力、高価である理由を詳しく解説します。
時代を超えて愛される理由を、ぜひご一読ください。

エルメスのバーキンが生まれた背景とその魅力

エルメスのバーキンは、1984年に誕生したエルメスを代表する高級バッグです。
その誕生のエピソードは、偶然の出会いをきっかけに誕生しました。
当時エルメス社の5代目社長であったジャン・ルイ・デュマは、飛行機内で偶然、イギリス出身の女優ジェーン・バーキンと隣り合わせました。

飛行中、デュマはジェーン・バーキンが愛用していた籐製のバスケットに無造作に荷物を詰め込んでいる様子を見かけます。
その光景を目にしたデュマは、もっと使いやすく、整理しやすいバッグの必要性を感じましたこの提案が、後に「バーキン」と呼ばれるバッグの誕生へとつながったのです。

デュマは、エルメスの伝統的なバッグ「オータクロア」を基に、ジェーン・バーキンの要望に応えるバッグをデザインしました。
その要望は「丈夫で大容量でありながら、機能性に優れていること」でした。
完成したバッグは、ジェーン・バーキンの名前を冠し「バーキン」と名付けられました。

バーキンはエレガントなデザインと優れた実用性を兼ね備えています。
しっかりとした作りで、たくさん荷物を収納しても型崩れしにくい耐久性が特徴です。
また、バッグには蓋がついているため、プライバシーを保ちながら荷物を守ることができます。
これらの機能性と耐久性が見事に融合したバーキンは、エルメスのラインナップの中でも特に高い人気を誇るアイテムです。

誕生から数十年が経った今でも、そのエレガントなデザインと実用性から、多くの人々に愛され続けています。

エルメスのバーキンが高価な理由とは?その魅力と価値を徹底解説

バーキンは世界中で高級バッグの代名詞として知られています。
その価格の高さには、単なるブランド名だけではなく、職人技、希少性、歴史、そして徹底した品質管理が関係しています。
ここでは、バーキンが高価とされる理由を詳しく解説します。

熟練職人による完全手作業の製造

バーキンは熟練職人が一つひとつ丁寧に仕上げる完全ハンドメイド製品です。製造工程を分業せず、1人の職人が最初から最後まで責任を持って仕上げるスタイルを採用しているため、大量生産が不可能です。
これにより、完成までに長い時間を要し、手間と人件費がかかります。
機械では再現できない精緻な技術と品質が、バーキンの価値を押し上げています。

希少性の高い素材の使用

バーキンに使われる素材は、世界トップレベルのタンナーである「アノネイ社」や「デュプイ社」から供給される最高級レザーです。
代表的な素材には、雄牛の革「トリヨンクレマンス」や、雄仔牛の革「ヴォー・クリスペ・トゴ」があります。
さらに、オーストリッチ、リザード、そして特に希少なクロコダイルなどのエキゾチックレザーも採用されています。
中でもクロコダイル素材は厳格な管理下で養殖されたものを使用し、生産数が限られるため希少価値が非常に高く、バーキンの価格を押し上げる要因となっています。

限定された生産数と流通量の少なさ

バーキンは全てのエルメス店舗で容易に手に入るわけではありません。
職人の手作業による製造のため、年間の生産数には限りがあります。さらに、正規店への入荷は半年に1回ほどとされ、購入できる店舗も限られています。
2020年の新型コロナウイルスの影響で物流が停滞したことも希少価値を高め、供給が追い付かない状況が続いています。
こうした背景から、市場に出回る数が少なく、希少性が価格をさらに押し上げています。

充実したアフターケアとメンテナンス

エルメスは購入後のサポートにも妥協しません。
世界12カ所にアトリエを構え、バッグが傷んだ際には高度な技術を持つ修理職人がステッチ補修やファスナー交換、リペアなどを行います。
さらに、バッグのIDを基に製作を担当した職人が直接修理を行う場合もあります。
こうした長期的なサポート体制が、バーキンを「一生物のバッグ」としての価値を高めています。

歴史とブランドが築いた信頼性

エルメスは1837年に高級馬具工房としてスタートし、その後、革製品の製造へと転換しました。
ナポレオンやロシア皇帝といった王侯貴族にも愛される中で培われた技術が、現在のエルメス製品にも息づいています。
時代に流されない洗練されたデザインと、確かな品質がエルメスのブランド力を支え、バーキンの価値を不動のものにしています。

優先顧客しか手に入らない購入の難しさ

バーキンは、その需要の高さから正規店で購入するにはハードルがあります。
購入するためには、エルメスの顧客であり、さらに一定額以上の購入履歴がある「優先顧客」になる必要があります。
優先顧客になるには数百万円以上の購入が求められ、店舗の担当者との信頼関係も重要です。
購入できる場合でも、素材や色は事前に選べないことが多く、これがバーキンの希少性と価値をさらに高めています。

バーキンのサイズバリエーション

エルメスのバーキンには、用途に合わせて選べる4つのサイズが展開されています。

  • バーキン25:小ぶりでコンパクトなサイズ感が特徴。日常使いに最適です。
  • バーキン30:標準的なサイズで、特に日本人に使いやすい大きさです。
  • バーキン35:ノートパソコンや必要なアイテムを収納できる実用的なサイズです。
  • バーキン40:A4サイズの書類や大きめの荷物も収納できる大容量タイプです。

それぞれのサイズには、さまざまな素材やカラーが展開されており、選ぶ素材によってバッグの雰囲気が変わります。
特に希少素材を使用したモデルは、さらに高い価値と特別感を持ち合わせています。

エルメスのバーキンに使用される革の種類とその特徴

エルメスのバーキンは、選び抜かれた革素材によってその魅力が高められています。
ここでは、使用頻度や人気の高い革を中心に、代表的な革の種類を順番にご紹介します。

トリヨンクレマンス

1992年に登場した雄成牛の革で、エルメスのアイテムで最も多く使われている定番素材です。
柔らかくしなやかな質感が特徴で、使うほどに柔らかさと色の深みが増していきます。
革目はトゴよりやや大きめです。

トゴ

1997年に登場した雄仔牛の革で、正式名称は「ヴォー・クリスペ・トゴ」です。
マットな質感と上品なツヤが魅力で、適度な厚みと柔らかさを併せ持ちます。
革目がはっきりとしており、エトゥープやブラックといった人気カラーと相性が良い素材です。

エプソン

2003年に登場した雄仔牛の革で、正式名称は「ヴォー・エプソン」です。
硬めの質感で型崩れしにくいため、ビジネスシーンに適しています。
細かな型押しが施されており、高級感があります。
エトゥープやゴールドなど、上品なカラーが揃っています。

スイフト

2006年に登場した雄仔牛の革です。
しなやかで柔らかな手触りが特徴で、発色が非常に良いため、鮮やかなカラーに適しています。
ブルーやピンク系などビビッドな色合いのバーキンによく採用されています。

トリヨンモーリス

2017年に登場した雄成牛の革で、トリヨンクレマンスに似た質感を持ちます。
マットな風合いと細やかな凹凸が特徴です。
自然な革の風合いを楽しめ、張りと柔軟性のバランスが絶妙です。

オーストリッチ

ダチョウの革で、特徴的な「クイルマーク」と呼ばれる斑点模様があります。
しなやかで柔らかいのに耐久性があり、高級感と特別感を兼ね備えています。
バーキンでは鮮やかな色合いのオーストリッチが人気です。

クロコ

希少なワニの革で、流通量が少なく特別感があります。
養殖されたワニの革のみが使用され、独特の柄と光沢が魅力です。
マット仕上げや光沢仕上げがあり、ブラックやブラウンなどの落ち着いたカラーが展開されています。

リザード

トカゲの革で、細かく均一な模様と光沢感が特徴です。
特に鮮やかなオレンジやブルーといったカラーが人気です。
希少性が非常に高く、バーキンに採用されることが少ないため、手に入れるのが難しい素材です。

タデラクト

雄仔牛の革で、滑らかなスムースレザーです。
表面に凹凸がなく、美しい光沢が特徴です。
使い込むほどに光沢が増し、エレガントな雰囲気を醸し出します。

フィヨルド

「ヴァシェット・クリスベ・フィヨルド」とも呼ばれる雄仔牛の革です。
耐水性と耐久性に優れており、カジュアルなバッグにも適しています。
マットな質感で、日常使いしやすいのが特徴です。

ジョナサン

雄仔牛の革で、きめ細かい表面と柔らかな手触りが魅力です。
マットな質感が洗練された印象を与え、革目がほとんど見えない滑らかさがあります。

バーキンの人気カラーとその魅力

エルメスのバーキンは、さまざまなカラーが展開されており、定番として長年愛されているものから注目のトレンドカラーまで豊富です。
ここでは、特に人気が高く、定番とされるカラーを順にご紹介します。

エトゥープ

エトゥープは、グレーとベージュが絶妙に混ざり合ったグレージュ系カラーです。
わずかにブラウンのニュアンスも感じられるため、シックで落ち着いた印象を与えます。
1990年代後半に登場して以来、エルメスの定番カラーとして不動の人気を誇っています。
カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活躍し、初めてのバーキンとして選ぶ人も多いです。

ゴールド

ゴールドは、キャメルカラーの王道としてバーキンの中でも非常に人気があります。
白いステッチが革の美しさを際立たせ、どんなファッションにも合わせやすい点が魅力です。
職人が時間をかけて調合するため希少性が高く、常に需要が供給を上回るカラーとして知られています。

ノワール

ノワールは、深みのあるブラックが特徴の定番カラーです。
シンプルでありながら高級感があり、どんなシーンにもマッチするため、ファーストバーキンとして選ばれることが多いです。
職人がこだわって調合した黒は、しっとりとした質感と気品を感じさせます。

トゥルトレールグレー

トゥルトレールグレーは、2006年に登場した人気のグレー系カラーです。
グレーとベージュが絶妙にブレンドされており、明るく優しい印象を与えます。
フランス語で「キジバト」を意味し、季節を問わず使いやすいカラーです。
エトゥープよりも明るい色合いが特徴です。

ピンク系カラー

ピンク系のバーキンは、フェミニンで華やかな印象を与えます。
パステルカラーの「ローズサクラ」、鮮やかな「ローズショッキング」、そして新色の「ローズティエ」など、さまざまなピンクが展開されています。
発色の美しさが際立ち、バーキンのエレガントさを引き立てます。

アルザン

アルザンは、2009年秋冬コレクションで登場したベージュ系カラーです。
フランス語で「栗毛の馬」を意味し、ゴールドに似た色合いですが、よりベージュ感が強いのが特徴です。
マットな質感と洗練されたトーンがエレガントな印象を与えます。

エタン

エタンは、フランス語で「錫(すず)」を意味するグレー系カラーです。
シックで気品のある色合いで、トゥルトレールグレーよりもグレー感が強めです。
光の加減でライトグレーからダークグレーへと印象が変わるため、ビジネスシーンにも最適です。

バーキンを定価以上で買い取ってもらうためのポイント

エルメスのバーキンを高額で買い取ってもらうためには、いくつかの査定ポイントを押さえることが重要です。
ここでは、バーキンの査定額を引き上げるために知っておきたい要素について解説します。

人気カラーの選択

バーキンの査定価格に大きく影響する要素の一つが「カラー」です。
特に、エトゥープ、ゴールド、ノワールといった定番カラーは非常に人気があり、安定して高い査定額が期待できます。
これらのカラーはデイリーやビジネスシーンにも適しているため、幅広い層から需要があります。

また、新色として登場したカラーは希少価値が高く、流通量が限られるため査定額が上がる傾向があります。
一方で、ブラウンやブルー系のカラーは個人の好みが分かれやすく、査定額が下がることがあります。
しかし、パステルカラーの小ぶりなサイズは人気が高く、高額査定が期待できます。

素材の種類と希少性

バーキンにはさまざまな素材が使われており、素材によって査定額が大きく変わります。
ワニ革(クロコダイル)やオーストリッチ、リザードなどのエキゾチックレザーは希少価値が高く、高額査定が見込めます。

一方で、定番のトゴやエプソンは丈夫で傷がつきにくいため、中古市場でも需要が安定しています。
これらの素材は高い耐久性を持ち、バーキンとの相性も良いため、リユース市場で高値が付きやすいです。
反対に、傷が目立ちやすいスイフトなどは査定額が低くなることがあります。

金具の種類と色

バーキンの金具はバッグ全体の印象を大きく左右するため、査定においても重要です。
金具の色は主にシルバーとゴールドの2種類があり、どちらが高く評価されるかは市場の需要によります。
日本ではシルバー金具が人気ですが、海外ではゴールド金具が好まれる傾向があります。

海外市場での需要が高い場合、ゴールド金具の方が査定額が高くなることもあります。
金具の状態が良好であることも査定に影響するため、日頃から金具のケアを心掛けると良いでしょう。

サイズの需要

バーキンには複数のサイズが展開されていますが、特にバーキン25とバーキン30は非常に人気が高く、高額査定が期待できます。
これらのサイズは女性にとって使いやすく、コンパクトで持ち運びしやすい点が評価されています。

近年、小ぶりなバッグの需要が高まっており、バーキン25や30は新品に近い状態であれば、リユース市場でも定価以上の価格で取引されることがあります。
逆に、バーキン40やバーキン50などの大型サイズは需要が少なく、査定額が低くなる傾向にあります。

商品の状態と付属品

バーキンの状態は査定額に直結します。傷や汚れが少なく、保管状態が良いバッグほど高値が付きやすいです。
特に、購入時に付属していた箱や保存袋、レインカバー、カデナ、クロシェットなどが揃っていると、査定額が上がります。

また、製造年を示す刻印(通称:シリアルコード)は、バッグの製造時期や真贋判定の重要なポイントとなるため、査定に大きく影響します。
新品で購入しても1年保管すると「未使用品」扱いとなり、価値が下がる可能性があります。
新品と未使用品では、査定額に数万円から十万円単位の差が出ることがあるため、できるだけ早く売却するのがおすすめです。

希少価値と特別オーダー品

バーキンは世界中で需要が高く、供給が追い付かないため希少性が高くなっています。
特に、スペシャルオーダーやパーソナルオーダーといった特別注文のバーキンは、素材やカラー、金具を自分好みにカスタマイズできるため、非常に高いプレミアム価値があります。

こうした特別なバーキンは、限られたエルメスの優良顧客しか注文できないため、中古市場でも注目を集めます。
希少価値が高いほど、査定額も定価を大きく上回る可能性があります。

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ブランドバッグ買取ページ(エルメス)

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まとめ

エルメスのバーキンは、誕生の背景から素材や職人技に至るまで、細部にこだわったバッグとして高く評価されています。
使いやすさと耐久性を兼ね備えたデザインは、日常使いから特別なシーンまで幅広く活躍します。また、希少性や手厚いアフターケアも人気の理由です。

時代が変わっても色あせない魅力を持つバーキン。
その価値を知ることで、より一層の魅力を感じていただけることでしょう。

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